『クロックタワー』シリーズ最新作『NightCry』河野一二三氏&清水崇氏にインタビュー (13/15ページ)
カメラワークや演出などは圧倒的に映画のほうが持っている技術が上なので、それを上手くフィードバックしてゲーム全体をレベルアップできればいいなと。
やっぱり日本って技術交流が弱いですよね。特にゲーム業界はそうなんじゃないかなと感じます。
清水:北村龍平監督のアメリカで撮影した映画のアングルなどを見ていると、普通の実写の映画からは思いもつかない、わざわざそんな風には撮らないというショットが、明らかにゲームの影響を受けているんですよね。
アングルに限らず、ゲームならではの表現というのは絶対にあるので、僕もゲームが出来上がっていく過程を見ながら、技術は盗ませてもらおうと思っています。関わっているから「パクりだ!」って言われずに済むとも思いますし(笑)。
河野:今回すごいなと思ったのは、『NightCry』を応援してくれている海外のインディーズ・ゲームの製作者が「苦戦しているようだけど、ライティングをこういう風にした映像を出したら盛り上がるんじゃないか?」というメッセージとともに、具体的な数値、計算値とかも教えてくれたんですよ。
海外の製作者は技術を教えることに抵抗がないってことを実感しましたね。映画業界とゲーム業界の間もそうだし、ゲーム会社同士でもそうなんですよね。技術は別にいい、そこからコンテンツをどうするか? 要するに、中身で勝負しようぜ! ということなんだと思います。ある意味フェアな考えなんじゃないですかね。
日本もこれくらいやらないと勝てないぞと思いました。日本は技術を抱え込みがちですよね。
清水:権利をフリーで配ってベータに勝った昔のVHSのようですね。あと、くまモンの権利みたいな(笑)。どう使うかが問題なんでしょうね。競争の仕方が違うんだと思います。