『クロックタワー』シリーズ最新作『NightCry』河野一二三氏&清水崇氏にインタビュー (7/15ページ)
深読みさせておけばいいやと投げっぱなすのは嫌なので、自分の中ではちゃんと決まっています。
特に海外ユーザーが多いんですけど、ハサミは男性器のメタファーで、それで女性を襲うことは性行為を暗示しているとか、深く考察してくれる人がいるので、じゃあ安心して今回もあんまり説明しないでおこうと(笑)。ただ、ちゃんと推理できる要素は置くように、フェアに作っています。
要は、解決編のないミステリー小説ですよね。手がかりはすべて示すけど、真相は推理してくださいという作りです。昔は全部説明しないとダメだった気がするんですけど、意外に今は許してくれる気がしますね。
清水:気質にもよると思いますね。ヨーロッパ圏と北米では全く違うんです。アメリカ人は明確なルールや答えをほしがる傾向にあります。逆にヨーロッパ圏の人達は全部わかってしまうとつまらないという人が多いです。
フランスとか特にそうだと思いますね。こっちは全然そんなこと考えてなかったっていう、ものすごく深読みしたインタビューとかきますから(笑)。以前カンヌで、北野武監督が「あの首をかしげる細かい動作の役作りは?」と聞かれて、「癖だよ」と答えたと語っていたのを覚えています。でも作ってる側としては嬉しいですよね、そこまで見てくれるって。
一方のアメリカ人は謎解きもあまり深くは考えていないと思います。例えば、『シックス・センス』や『猿の惑星』も実は矛盾だらけなんですが、完璧な映画だと言われていたりします。ただ、デヴィッド・リンチのような作風もすごく人気があるので、アメリカは極端に客層が分かれているのかもしれません。
河野:『NightCry』は北米より欧州の方が発表した時の反響は大きかったですね。理由はわからないんですけど、なぜかスペインが一番盛り上がっていました。