『クロックタワー』シリーズ最新作『NightCry』河野一二三氏&清水崇氏にインタビュー (2/15ページ)
――20年経った今「ポイント&クリック」を採用するのは勇気のいる決断だったのではないでしょうか?
河野:普通に移動するタイプのものは、カプコンさんが『クロックタワー3』としてすでに発展させていたので、それをわざわざ自分が作る必要はないだろうと思ったんです。
結局完全にキャラクターを操作するとなると、プレイヤーの入力に素早く反応して、動かないといけないんですよね。悪夢を見た時とかもそうですけど、実際のところ怯えている時ってそんなにきびきび歩かないと思うんです。そこはクリック操作の方が、現実に恐怖に直面した時の動き方や逃げ方としてはフィットしていると感じています。
ただ、確かに勇気はいりましたね。それこそ三上真司さん(『バイオハザード』シリーズの開発者)にも相談したんですけど、「ええんちゃう?」って言われました(笑)。
――清水監督は実際に開発段階のものをプレイしていましたが、いかがでしたか?
清水崇(以下、清水):単純に、もっとプレイしたかったですね。外部ではないですけど、プレイヤー第一号だったので、贅沢な気分でした。女性キャラでプレイしたので、こんなキレイな人に自分がなっているなら、やられるところが見たいとも思いましたね(笑)。
映画と違って先が見えませんし、自分の行動次第では逃げ切れることもあるわけじゃないですか? 映画は筋が決まっているので、このインタラクティブ性は羨ましいですね。ちょっとしたことでつまずいたり、逆に逃げられるかもしれないという希望を持ったりというリアリティ、そういう可能性を秘めている怖さは映画では表現できないですから。