『クロックタワー』シリーズ最新作『NightCry』河野一二三氏&清水崇氏にインタビュー (4/15ページ)
ここで言う「日本的なホラー体験」というのは具体的にどういうことなのでしょうか?
河野:決定的なことが起こる手前の段階をしっかり作らないといけないという思いがありましたね。清水監督の作品を観てもわかりますが、Jホラーというのはやっぱりそこが細やかですから。過去の『クロックタワー』でもそこは意識していたので、『クロックタワー』シリーズらしい怖さといった意味合いもあります。
清水:実際にホラー映画を作る時は、何かモンスターや幽霊が出てくるその瞬間よりも、そこまでをどうゾクゾクさせるか、どう盛り上げるかの部分の方が気を遣います。河野さんと最初にお話した時に、そこがまず一致しているなと思いました。
――決定的な瞬間までの過程で恐怖させる一方で、清水監督は『呪怨』で幽霊を実体のあるモンスターのような存在として、もろに登場させた恐らく最初の人だと思うのですが?
清水:単純に一回り上の世代、『リング』の中田秀夫監督や鶴田法男監督が、幽霊がこっそり隅に立っているといった演出をすでに確立していたので、先輩と同じことをやっても仕方ないし、低予算だし(笑)、CGを使ってもなあ......というのがありましたね。
幽霊が透けているとかって「これは人じゃないですよ」という「説明」だと思うんですよ。そういう説明的な幽霊にはしたくないし、予算もなかったので、白く塗ってドンと出しちゃえ! と思って、実行しました。笑われたらそれでいいやって(笑)。いろんな偶然が重なって行き着きましたね。それが功を奏して怖がってもらえたと思います。
――ハッキリとはしていないものの『NightCry』では、これまでの『クロックタワー』シリーズと違い、プレイヤーと同じ世界に棲むモンスター「シザーマン」ではない、どうやら幽霊のような側面を持つ「シザーウォーカー」が登場します。