kz(livetune)× wowaka(ヒトリエ)対談 ロックスターの不在と音楽の行方 (8/13ページ)

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でもそれに対して、そういった流れへのカウンターとまではいかないけど、最近はもう少しマニアックというか、多様性といった部分が戻ってきたかなというのも感じますね。

ジャンルというより曲自体の力が強くなってきているなと思います。そういう意味では、今は場も曲も噛み合って、ちゃんと上に登っていける状況になっていて、音楽シーンとして豊かになってきているんじゃないかな。

kz 実は、今のEDMも割と同じような状況だと思うんですよ。“強すぎる”曲が多い。「ここで飛べっ!」みたいな、盛り上がりに対する強制力が高い曲がありすぎて、みんな疲れちゃって……(笑)

ロックでも本当に盛り上がるところで、「お前ら飛べ!」みたいなバンドもあるじゃないですか。

wowaka あります、あります。

kz 今のDavid GuettaとかPorter RobinsonとかZEDDの曲づくりには、そういった「強さ」が行きすぎた結果の反動が表れている気がする。みんなで盛り上がるよりも、感情に訴えかける叙情的な側面を盛り込んだ音楽が、海外でも増えているなと。

でも、その前の享楽的なムーブメントがなければその反動も生まれなかったわけで。さっきのwowakaくんの話にもつながりますが、ひとりでボカロをやっていた瞬間がないと今につながらなかったのと一緒で、そういったムーブメントやスタンスに対する揺り戻しはあると思う。

wowaka こうして聞いていると、ロックもEDMもシーンの動きとか今起きていることとか、本当に近いというか……すごくおもしろいですね。
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