目の付け所がサイエンス。科学者たちが有効利用を考えている身近にある10のもの (6/7ページ)
その後の研究で、イヌハッカの油分を肌に塗布してもディート以上の効果を発揮できないことが判明したからだ。それでも、科学成分を嫌う人が、無害であり、100%天然のイヌハッカを使うことは多くなってきた。
■ 2. ベビーパウダー
ベビーパウダーは元々おむつによる気触れを防ぐために使用されていた。だが、今では医師がこれを勧めることはなくなった。簡単に吸い込んでしまい、赤ちゃんのデリケートな肺を傷つけてしまうからだ。擦傷を防ぐため太ももに使う女性もいるが、これは子宮がんのリスクを上げることが知られている。
こうしてベビーパウダーには使い途がほとんどなくなってしまった…科学者が火山爆発を起こすこと以外は。
ベンジャミン・アンドリューズは火山の破壊力を研究する人物だ。噴火にギリギリまで近づいて、自分が焦げる感じを味わってきた。毎年900人の人が噴火で命を落としており、そうした犠牲者の数を減らすために、アンドリューズ氏は命を賭して研究に励んでいる。
だが、問題は近寄り過ぎれば自分も死んでしまうことだ。噴火で本当に危険なのは、ゆっくりと流れる溶岩ではなく、爆発で飛んでくる灰や瓦礫だ。この爆発を調べるために、アンドリューズ氏は実験室に噴火シミュレーター、平たく言えば火山のミニチュアを作り上げた。彼は主にベビーパウダーの主原料であるタルク粉末を大量に購入し、様々な状況における瓦礫の飛散パターンを調査している。
パウダーは軽く、柔らかく、レーザー光に照らすとよく見える。実験風景はスモークとレーザーで演出された幻惑的なショーのようだが、噴火の研究には打って付けの素材だ。