実在の連続猟奇殺人鬼/事件について歌ったヒットソング8選 (9/11ページ)
彼は1978年から5年間、若い男性たちを絞め殺し、風呂場で丁寧に洗い服を着せ、ベッドで一緒に寝ながら自慰や屍姦をし、腐った死体にすら興奮を覚えるも最後は切り刻んであちこちに捨てたり鍋で煮て溶かしたり、トイレに流してアパートの下水管を詰まらせたのでした。
報告を受けて調査に来た水道局職員は、地下の下水道が溶けた肉だらけの地獄絵図になっていたことに腰を抜かし、その深夜にニルセンが証拠隠滅を企て掃除をしていたところを目撃されたのが発覚のきっかけとなった......という異常な事件でした。
そして、この殺人鬼ニルセンについて歌ったのが、ニューヨークのエクスペリメンタル・ロック/ポストパンク・バンドのスワンズです。「自分の恋人として、友達としてずっと相手にして欲しかったから殺した」という殺人の動機をそのままタイトルにしており、その歌詞はこう綴られています。
キミの素肌に口づけしても良いかな?
砂漠にある空腹感、そして空を飛ぶ誘導弾の数々
そしてすべての魂は正負が決まるより前に織り交ぜられる
私は我々が再び生き長らえるであろうことを知っている
それはただの感覚だけれども
我々に終わりはないのだって知っているんだ
今となっては始まりなんて在りはしない
そして夜、寒い時に私はキミの柔らかな肌に口づける
我々に終わりはないんだ
キミの相手をしてあげるよ
これはスワンズがゴシック期に入った時に作られた曲だそうで、だからこその気怠い曲調と狂った世界が絶妙にマッチしています。イギリス版ジェフリー・ダーマーとも呼ばれる、この事件のあらましを知っていれば、そのグロテスクさがありありと目に浮かぶような気さえしてきます。