【現代医学】戦国時代の鉄砲の殺傷能力は高いのか? 撃たれると鉛中毒で死亡する可能性アリ (5/9ページ)

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・「戦いの火蓋が切って落とされた」の語源
ただし、狙いをつける前に誤射すると危ないので、火皿の上には安全装置の火蓋がついており、火皿に火薬を入れた後は、いったん火蓋を閉じて火ばさみに火縄を挟み、狙いをつけたら火蓋を開いて(切って)引き金を引くことにより火縄が火皿に落ちてズドーン! となります。「戦いの火蓋が切って落とされた」の語源は、この火蓋であることも、ネジにつぐ豆知識。

・近接戦闘になれば主力は槍
仮に命をとりとめても怖いのがガス壊疽です。合戦というと、弓矢が飛んで馬が草原を駆け抜け、槍が待ち構えている――。そんなシーンからして、いかにも槍と弓、刀による攻防が死因に繋がると思われがちです。が、実際その主力は飛び道具であり、鉄砲以前は弓矢や石礫(いしつぶて)などが死傷原因の7~8割を占めていたとも言います。近接戦闘になれば主力は槍で刀の出番はあまりなかったとか。

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・恐ろしい感染症が!!
そして弓矢よりも訓練の時間が短くてすむ鉄砲の登場により、戦国後半以降は主力になっていったのです。むろん、鉄砲による攻撃でも、一発の弾丸で死ぬケースばかりではありません。仮に一命を取り留め、戦場から脱することに成功したとしましょう。その後の処置も大変で、弾丸は周囲の土埃や雑菌を体内奥深くまで運んでしまうため、恐ろしい感染症をおこしてしまうこともしばしば。抗生物質のない時代ですから、こうした外傷が原因で『ガス壊疽』を起こすこともよくあったようです。

・クロストリジウム性ガス壊疽
ガス壊疽とは、傷口から浸入した細菌が筋肉を壊死させる病気です。二酸化炭素やメタンを産生しながら感染が広がり、筋肉が腐り落ちることからこの名がつきました。

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