祝・創立110周年!多くの人に愛されたダイハツの珠玉の名車たち! (6/9ページ)

イキなクルマで

■ トヨタとの協力で実現したコンソルテ

1967年(昭和42年)、ダイハツはトヨタ自工(現・トヨタ自動車)と業務提携を行います。この流れで誕生したクルマが、コンソルテとなります。今でいうところの「パブリカのOEM車」という位置づけになるでしょう。しかしエンジンをダイハツで自社開発したり、生産もダイハツ池田工場で行うなど、かなり力の入ったモデルであることも伺わせました。ちなみにコンソルテとは「提携」を意味し、トヨタとの協力が良好なものであることをアピールするものでした。

■上級車の仲間入りを果たしたシャルマンphoto by ダイハツ工業株式会社

コンソルテで開拓したユーザー層の次なる要望は「もっと高級感のあるクルマが欲しい」というものでした。これに応えるべく開発されたクルマが、シャルマンです。E20型カローラをベースとしながらも独特のデザインを持ち、初代はまずまずの販売実績を収めます。しかし2代目では設計面の古さが目立ち、販売は苦戦。この代で販売を終了しました。21世紀に入ると、ドリフト競技である「D1グランプリ」に参戦。一躍話題のクルマとなります。

■風評被害を受けた、悲劇の名車アプローズ

1989年(平成元年)、ダイハツは初の自社開発によるセダンを世に送り出します。それがアプローズです。「喝采」を意味するこのクルマの特徴は、何といっても「スーパーリッド」と呼ばれる、大きく開くリアトランクでした。機能性に大変優れたクルマとして発売当初の評価は上々でしたが、ほどなくしてリコールが頻発。マスコミからのバッシングを受け、クルマを知らない層にまでネガティブな面だけが知れ渡るという、まさに悲劇の名車でした。

■軽自動車でのノウハウを活かしたシャレードphoto by ダイハツ工業株式会社

これまでの軽自動車づくりでの知見を活かし、コンソルテの後継車として発売されたのがシャレードです。「5平米カー」というキャッチコピーで、広い室内と合理的なレイアウトを売りにしていました。

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