祝・創立110周年!多くの人に愛されたダイハツの珠玉の名車たち! (7/9ページ)

イキなクルマで

当時既に過去の技術といわれていた3気筒エンジンを革新の技術で表舞台に出した功績は大きく、このクルマの先進性を物語っています。小排気量のディーゼル車を発表するなど、発動機メーカーをルーツに持つダイハツらしさが前面に出た優れた名車でした。

■モータースポーツでも活躍したストーリア

シャレードの事実上の後継車となるクルマが、ストーリアです。ごく普通のリッターカーという手堅い造りが、逆に発売当初は新鮮に見えました。このクルマの存在を何よりも鮮烈に印象付けたのは、ホットモデル「X4(クロスフォー)」の存在です。過激な特性の小排気量エンジンと軽量ボディを活かし、国内のラリーやダートトライアルで大活躍。地方戦などでは、現在も活躍する姿を見ることができます。この流れは、ブーンX4に継承されました。

■ 21世紀によみがえった韋駄天YRVphoto by Tennen-Gas(CC 表示-継承 3.0)

2000年代初頭に入ると、コンパクトRV市場が活気づいてきます。これに対応すべく送り出されたクルマがYRVです。一見変わったネーミングは「Youthful(若々しい)」「Robust(たくましい)」「Vivid(活気あふれる)」という、それぞれの単語の頭文字を取ったもの。ターボエンジン搭載車はその名のとおり、パワーあふれる元気な走りが魅力的でした。トヨタへのOEM供給も噂されていましたが、結局それが叶うことはなく1代で消滅します。

■ ニッチな市場に着目した本格4駆タフトphoto by T.OKazawa(CC 表示-継承 3.0)

軽4輪であるスズキ・ジムニーと三菱・ジープの中間を埋めるかたちで発売されたのが、タフトです。1974年(昭和49年)の登場時は1リッターのガソリンエンジンのみの設定でしたが、4年後に行われたマイナーチェンジにより1.6リッターガソリンエンジンと2.5リッターディーゼルエンジンが追加されます。この変更でタフトは本格クロカン4駆の仲間入りを果たし、トヨタにも「ブリザード」という名前でOEM供給を行っていました。

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