祝・創立110周年!多くの人に愛されたダイハツの珠玉の名車たち! (9/9ページ)

イキなクルマで

センターデフ(ロック機構付き)を備えたSUVとしての悪路走破性の高さはそのままに、コンパクト2ボックスやステーションワゴンとしての実用性や広い室内空間はダイハツのコンセプトが間違っていないことを証明するには十分なものでした。欧州ではテリオスの2代目として販売され、トヨタからは「ラッシュ」の名で販売されていたことも有名です。

■トラック、バン、ワゴンと幅広い守備範囲を誇るデルタ

トヨタと業務提携をしたことによりダイハツはトヨタと商用車を共同開発し、ダイハツの工場で生産することになります。この流れから生まれたクルマが、デルタです。トラックはダイナの兄弟車として、バンはニューラインの後継車として発売が開始されました。1976年(昭和51年)にはワゴンも発表され、人気車種となります。その後トラック、バンともにトヨタからOEM供給を受けることになり、21世紀初頭まで販売が続けられていました。

■ ダイハツ 久々の本格ワゴン、パイザーphoto by Mytho88(CC 表示-継承 3.0)

4代目シャレードをベースに、ハイトワゴン風に仕立てたクルマがパイザーです。自社生産のワゴン車としては、コンパーノワゴン以来実に27年ぶりとなります。ダイハツが本来得意とする凝ったメカニズムはありませんでしたが、CM効果や広い室内と充実した装備から発売当初は好調な滑り出しを見せました。しかし世間の「ダイハツ=軽自動車のメーカー」というイメージをなかなか払拭することができず、1代6年で生産を終えてしまいます。

■ いずれも先見の明がある名車揃い

このようにダイハツのクルマたちは、ブームを常に先読みしてまったく新しいジャンルを築き上げてきました。最近は品質や信頼性も非常に高く、既成の枠にとらわれない自由なクルマづくりをしているところが大変魅力的です。また昨年からはトヨタの子会社となり、市場からはさらなるシナジー効果が期待されています。今年は東京モーターショーの年、ここでどのような私たちを驚かせるコンセプトカーが現れるのか、今から非常に楽しみですね。

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