科学の名の元にとは言うものの...後にマッドサイエンティストと呼ばれた10人の科学者とその研究内容 (10/10ページ)
References:verywell / ua-magazine
・1. ジョバンニ・アルディーニ:人間の遺体を動かす実験
イタリアの迷信の多くは、地下から死者が蘇る恐怖と関係しており、それを防ぐ方法を伝えている。ところがこの科学者はあえて死者を動かそうとしたのだ。
イタリアの物理学者ジョバンニ・アルディーニ(1762~1834)は遺体を使った不気味な実験で知られている。その実験では動物はおろか人間の遺体にまで電気プローブを突き刺し、電気ショックを与えて、まるで本当に生き返ったかのように体の部位を動かしてみせた。
人間の遺体を使った実験はしばしば人前で行われ、一種の見世物のような感じであった。1803年には、ロンドンのイングランド王外科医師会で殺人の罪で処刑された英国人の遺体を使った実験が行われている。
不気味であることは確かだが、そこにはいくつもの真面目な意図がある。例えばアルディーニは、電気ショック療法の効果を固く信じており、患者のさまざまな症状に改善が見られたと報告している。
この先駆的な業績を称えられ、オーストリア皇帝から勲章まで賜った。その研究は脳深部刺激法という形で現代にまで受け継がれ、運動機能や行動障害の治療に役立てられている。
References:.corrosion-doctors
All translated by hiroching / edited by parumo
※追記(2018/01/22):本文を一部修正して再送します