科学の名の元にとは言うものの...後にマッドサイエンティストと呼ばれた10人の科学者とその研究内容 (5/10ページ)

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References:realclearscience

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・6. ホセ・デルガード:マインドコントロール法の開発

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 1963年、スペインのマッドサイエンティスト、ホセ・デルガード(1915~2011)は、闘牛の舞台である実験を行なった。

 マドリード大学を卒業した彼は、イェール大学で動物に電極を埋め込み無線で操るという研究に取り組んだ。ついに牛に装置を移植することで、その突進を止めることに成功。これを受けて、猿や牛の実験だけでなく、人間向けのマインドコントロール法の開発をデルガードは目指すようになる。

 スペインは米国に比べて倫理的な規制が緩かったため、デルガードはこの地で移植手術からマインドコントロールまでの幅広い実験に没頭する。

 開発された脳チップを移植すると、人間や動物のさまざまな行為を発生・操作・指示・停止することができた。これは攻撃性の緩和を目指すマインドコントロール法としてさらに研究が進められた。

 デルガードの業績は現代のレベルで見ても傑出したものだが、残念なことにその大半はスペイン語の文献にしか残されていない。
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