科学の名の元にとは言うものの...後にマッドサイエンティストと呼ばれた10人の科学者とその研究内容 (3/10ページ)
きな臭い「動物順化協会(Society for the Acclimatization of Animals)」の会員として、英国海岸にいる外来種の生物多様性リストを作成し、爬虫類、鳥類、霊長類、ハイエナを個人的に飼育するなど、会員にとってはごく通常の行為を行なった。
そして生涯を通じて、ミヤマクロバエのような病気を持っている可能性のあるものから、モグラやウミウシのようなものまで、手当たり次第に動物を食らった。子犬まで口にしたと伝えられている。
ネズミの肉を気に入っていたとされ、何度も試した。また、ある時はイタリアのカテドラルの壁を食い、キリストの血はコウモリの小便であると述べたとも言われている。
困ったことに、バックランドはその”喜び”を息子に伝え、おかげで親子で同じ道を歩むことになった。References:atlasobscura
・8. ヴェルナー・フォルスマン:自らの心臓を実験台に
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ドイツ、ベルリン出身の狂気の医学者ヴェルナー・フォルスマン(1904~1979)は、自分の心臓を実験台にした唯一の人物だろう。彼は自分の腕を切開して静脈から60センチのカテーテルを挿入し、心臓にまで到達したところをレントゲンで写真に撮った初めての人物だ。
自分の体とはいえ、自分で外科的処置を行い、しかも誰からも助けられない状況だったのだから、非常にリスクの高い人体実験だったと言える。
レントゲン写真には、右心房にカテーテルが届いている様子がきちんと映されていた。危険な実験であったが、その効果は大いに注目された。