科学の名の元にとは言うものの...後にマッドサイエンティストと呼ばれた10人の科学者とその研究内容 (4/10ページ)

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 しかし第二次世界大戦が勃発し、軍医として勤務していた際に捕虜になってしまう。終戦後、その功績が認められ1956年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。
References:nobelprize


・7. ウラジーミル・デミコフ:2つ首の犬を作り出す

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 ロシアで生まれたウラジーミル・デミコフ(1916~1998)は、常識を覆すような心臓移植の先駆者であるが、首が2つある犬を作り出したマッドサイエンティストとしても知られている。

 彼は21歳の時に最初の心補助装置を開発し、やはり初の冠状動脈バイパス、補助人工心臓移植、心肺移植を行った。にもかかわらず、犬の首を別の犬の体に移植し、首が2つある犬を作り出した実験のおかげで、その業績は汚名に塗れている。

 彼はこの実験を20回も実施しており、ソ連保健省からも目をつけられていた。首が2つある犬は、グロテスクだが奇跡的にもしばらくは生存できた(ただし手術後1ヶ月以上生きることはなかった)。

 人間に厳しく、動物には優しい人間がいるが、デミコフはその逆であった。彼は兵士の自傷が戦闘によるものだと上司に進言し、ソ連兵士を処刑される危険から救っている。
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