日本代表は、本当に強くなったのか? ラグビー界のレジェンド今泉清が語る南ア戦の収穫とワールドカップの課題 (4/10ページ)

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ところで、ここまで日本代表が我々をワクワクさせてくれるのは、それだけ強くなってきたという証拠でもあります。今泉さんは、1995年南アフリカ大会の日本代表としての経験もお持ちですが、当時と現在の日本代表の大きな違いはどこにあるのでしょう。

今泉:僕らの時代とは、とにかく代表チーム全体のマインドが全然違います。僕がチームの一員としてワールドカップに行ったとき、スタッフはゴルフの道具を持ってきていましたから。

──ゴルフ道具、ですか?

今泉:そう。ゴルフをするために南アフリカに来ていたんです。で、選手たちは練習が終わったらカジノに行って、酒を飲みながらカジノ三昧。

南アフリカの警備担当の人たちが、嘆いていました。「お前たちはワールドカップに何をしに来たんだ? ゴルフとカジノに来たのか?」と。僕も悲しかったですよ。そのくらいの意識の低さだったんですから。

──南アフリカ大会では、日本はニュージーランドに17-145で大敗を喫した記録が残っています。

今泉:今にしてみれば、あれがディープインパクトとなり、一つの転換期になったと言えます。

ただ、そこですぐに変革できたわけではありません。世界のラグビーが完全プロ化されたのが1996年(1995年に国際ラグビー評議会でラグビーユニオンがプロフェショナルスポーツであることを宣言)。日本はその流れに乗り遅れてしまいました。

周りがどんどん進化しているのに、「日本」という井戸から出ようとしないまま、茹でガエル状態になってしまった。当時、日本ラグビーのビジョンやミッションを明確にできなかったことが問題だったと思います。

──そこから、どのように状況が変わってきたのでしょうか。

今泉:外国人コーチを積極的に招聘したことが大きかったと言えます。徐々に、世界のラグビーに目を向けるようになってきたということです。

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