日本代表は、本当に強くなったのか? ラグビー界のレジェンド今泉清が語る南ア戦の収穫とワールドカップの課題 (6/10ページ)

新刊JP

今泉:エディーさんは歴史を変えるという目的を達成するために、ワールドカップのベスト8入りという高い目標を設定しました。そのためには、南アフリカを倒さなければならない。

■明確な目的を共有できれば、あとは行動するだけ

──すべてが明確ですね。

今泉:そういうしっかりした設計図に沿ってトレーニングをしていきました。ちなみに「トレーニング」の語源は「トレイン(列車)」でもあり、確実に目的に向かう行為を示しています。無目的にがむしゃらに続ける練習はトレーニングとは呼べません。「これをすると、確かにこの目標に行けますね」と思える練習だけがトレーニングです。

例えば、中学生の頃を振り返って、部活の練習をしているときに「この練習って、試合のどこにつながるんだろう?」と、疑問に思うようなことってありませんでした?

──ありました。

今泉:それはトレーニングじゃなくて「鍛錬」なんです。試合につながらない練習は、練習のための練習でしかない。エディーさんがよく言っていたのは「試合のように練習をし、練習のように試合をしなさい」ということです。そうでなければ試合で使える動きにならないから。まさにその通りだと思います。

――日本代表は、エディー体制から、ジェイミー(ジェイミー・ジョセフ:現日本代表ヘッドコーチ)体制へと移行しましたが、選手間で「目的」はしっかり共有されていると考えて間違いないでしょうか。

今泉:私が見る限り、共有されていると思います。「2019年のワールドカップ日本代表はなんのために存在するのか」その目的が明確になっていて、選手たちが納得して腹落ちしていれば、あとはそれに伴って行動するだけです。

ジェイミーは、「僕ではなくて、われわれのスタッフ全員のことを信じてほしい。信じてやっていけば、勝つことになるから」とよく言っています。

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