日本代表は、本当に強くなったのか? ラグビー界のレジェンド今泉清が語る南ア戦の収穫とワールドカップの課題 (9/10ページ)

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今泉:死角はないように思いますが、ただ、あえて懸念材料を挙げるなら、この日本の高温多湿な気候が吉と出るか、凶と出るかが未知数です。

――環境がかなり違うということでしょうか。

今泉:やはり高温多湿の中でのプレーは、体力の消耗が大きいですから、それがどれくらい影響するかだと思います。もっとも彼らも、この3年間に日本でのプレーも経験していますし、事前データもつかんでいるでしょうから、オールブラックスにとっては微々たる影響かもしれません。

──当然、日本でのプレーを想定した対策を講じている…

今泉:そう思います。それが本当に的を射ているかどうかは、本番になればわかるでしょう。

■「円陣」に注目するとコンディションがわかります

――私たちが、オールブラックスの試合を見るときに、「ここに注目すると面白い」というポイントがあれば教えてください。

今泉:オールブラックスの強さの秘密の一つは、コミュニケーションにあります。かつてのオールブラックスは、劣勢になると個人プレーで打開しようとして負けるパターンがあったのですが、現在は勝負所で円陣を組んでチームトークをしています。

──円陣にどういう意図があるのでしょう。

今泉:全員の集中力をオンにして、どうすべきかを共有するんです。なので、オールブラックスが試合中、プレーとプレーの合間に、フォワードはフォワード、バックスはバックスで集まって少人数で話しているその輪っかを見てほしい。輪っかがきれいだったら多分大丈夫です。

輪っかがちょっと乱れていたり、その輪っかに入ってない人がいたりしたら、「ん? これ、ちょっと怪しいんじゃないの?」という感じだと思います。

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