あなたが知らない「絵の具職人」の1日 8時間ずっと、同じ色を見つめ続けて... (4/6ページ)

Jタウンネット

それが、月光荘が創業以来ずっと大切に胸に刻んでいる100年の約束なんだ、という意味で動画を投稿しました」(日比さん)

1日8時間、同じ色の絵の具をつくり続ける

そんなこだわりの絵の具を作っているのが、鈴木竜矢さんだ。

もともと月光荘の社員として働いていたが、3年ほど前から職人として絵の具作りに携わっている。約40年間にわたって絵の具をつくり続けてきた職人が高齢になってきたため、後継者として職人に転向したそうだ。現在は、師匠と弟子として、2人で絵の具を作っているという。

投稿された映像は、鈴木さんが「ライトレッド」という色の油絵の具を作っているところ。

赤い土のような色の「ライトレッド」
赤い土のような色の「ライトレッド」

「顔料っていう粉と、バインダーっていう、油絵の具だと油ですね、油と防腐剤とかそう言ったものを配合して、粉状のものを粘性のある絵の具にしていく作業です。
顔料と顔料がくっついていると、固まっちゃったりするので、なるべく均一にローラーで分散させています。
ローラーから出てきたやつをホーローの鍋に入れて、全部出てきたらまたローラーに乗っけてっていう作業を何十回も繰り返して、絵の具にしていきます」(鈴木さん)

1度に作る絵の具は6リットルほど。1色の絵の具を完成させるのは、一日がかりの仕事になるそうだ。何回ローラーにかければよいか、というのは絵の具の様子を見ながら判断するという。

「冬と夏でも変わってきますし、顔料を同じメーカーから取り寄せても、ロットによって色が違ったりとか、そういうのがあるので。色が違っている場合は、他の色を足して調整したりとか、微調整をします。見本として前回つくった絵の具と新しく作っているものを、両方ともキャンバスに塗ってみて、判断しています」(鈴木さん)

鈴木さんによると、色を見なくてもつくれる絵の具(白色など)の場合は同時に2色作ることもあるが、ほとんどの色はつきっきりになって様子を見る必要がある。

「あなたが知らない「絵の具職人」の1日 8時間ずっと、同じ色を見つめ続けて...」のページです。デイリーニュースオンラインは、社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る