「鎌倉殿の13人」がんばる実朝、苦悩する義時、そこへ近づく“第3の女”のえ…第34回放送「理想の結婚」振り返り (6/10ページ)

Japaaan

武蔵国留守所惣検校職(以下、長いので検校職)とは、京都にいて現地に赴任しないこと(これを遥任と言います)の多い国司(武蔵守)に代わって統治を管理する役職で、劇中では武蔵守を補佐する役目と言及していました。

武蔵守と検校職では、武蔵守の方が格上なんだから不満はあるまい……そう言わんばかりの時政でしたが、武蔵国における統治の実権(主に武士団の統率権)は検校職にあり、名目ばかりの武蔵守に押しやられたら武士としての力を大きく削がれてしまいます。

そもそも国司の地位は時政がちょっと口約束したくらいで簡単に任じられるものではなく、まさに劇中で重忠が懸念していた通り、体よく実権を奪おうとしている意図は明らかです。

「いくら舅殿の仰せとは言え、承服致しかねる」畠山重忠(イメージ)豊川国周筆

この武蔵国をめぐる利害の対立が間もなく畠山重忠の乱(元久2・1205年6月22日)を惹き起こすキッカケとなるのですが、時政は先手を打とうと三浦義村に賛同を打診します。

かつて祖父・三浦義明(よしあき。作中では言及のみ)を討った重忠への怨みを煽る時政。いざ一戦交える時はどっちにつくかと訊かれて「決まっているでしょう」とほくそ笑む義村。

言外に時政へ味方すると匂わせておきながら、ハッキリと言質はとらせない。そんな狐と狸の化かし合いを繰り広げます。

伊豆の田舎侍がそのまま権力を持ってしまい、欲望に目が眩んでしまった時政の様子は、実に妙演の一幕でした。

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