「鎌倉殿の13人」公式記録『吾妻鏡』から実朝暗殺と公暁の末路をたどる。第45回放送「八幡宮の石段」予習 (8/10ページ)
義時と間違われて斬られた仲章(中央・仰向けに倒れている人物?)。『鎌倉星月夜』より「禅師公暁実朝公を討図」
……コノ仲章ガ前駈シテ火フリテ有ケルヲ義時ゾト思テ。ヲナジク切フセテコロシテウセヌ。義時ハ太刀ヲモチテカタハラニアリケルヲサヘ。中門ニトドマレトテトドメテケリ……
※『愚管抄』第六巻より
【意訳】公暁は、行列を先導していた仲章を義時だと勘違いし、実朝ともども斬り殺して逃亡した。義時は太刀持ちとして従っていたが、「中門に留まれ」と命じられていたので列を外れていたのであった。
『吾妻鏡』と若干の違いが見られるものの、恐らく実朝は心身の不調を訴えた義時を気遣って「中門で待っていろ」と言ったのでしょう。
ちなみに、義時が体調を崩した理由は「夢に出てきた白い犬を見た」ためと言います。
右京兆詣大倉藥師堂給。此梵宇。依靈夢之告。被草創之處。去月廿七日戌剋供奉之時。如夢兮白犬見御傍之後。御心神違亂之間。讓御劍於仲章朝臣。相具伊賀四郎許。退出畢。而右京兆者。被役御劔之由。禪師兼以存知之間。守其役人。斬仲章之首。當彼時。此堂戌神不坐于堂中給云云。