「鎌倉殿の13人」公式記録『吾妻鏡』から実朝暗殺と公暁の末路をたどる。第45回放送「八幡宮の石段」予習 (4/10ページ)

Japaaan

……義村聞此事。不忘先君恩化之間。落涙數行。更不及言語。少選。先可有光臨于蓬屋。且可獻御迎兵士之由申之。使者退去之後。義村發使者。件趣告於右京兆……

【意訳】公暁の連絡を受けた義村は、先君(源家三代)の恩義を思い出して涙しました。しかし使者には「かしこまりました。お迎えを出しますので、しばしお待ち下さい」と答え、一方で義時に対してこのことを伝える使者を出します。

……々々無左右。可奉誅阿闍梨之由。下知給之間。招聚一族等凝評定。阿闍梨者。太足武勇。非直也人。輙不可謀之。頗爲難儀之由。各相議之處。義村令撰勇敢之器。差長尾新六定景於討手。定景遂〔雪下合戰後。向義村宅〕不能辞退……

長尾新六定景。歌川国芳筆

【意訳】義時はただちに公暁の討伐を決定。一族を招集しました。「阿闍梨(公暁)は武勇に長けており、並大抵の者では太刀打ちできません」そこで義村は長尾定景(さだかげ。長尾兄弟の父)を討手に指名。息子たちに引けはとれないとばかり奮い立ちました。

……起座着黒皮威甲。相具雜賀次郎〔西國住人。強力者也〕以下郎從五人。赴于阿闍梨在所備中阿闍梨宅之刻。阿闍梨者。義村使遲引之間。登鶴岳後面之峯。擬至于義村宅。仍與定景相逢途中。雜賀次郎忽懷阿闍梨。互諍雌雄之處。定景取太刀。梟闍梨〔着素絹衣腹巻。

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