「どうする家康」おんな城主お市の最期。茶々に受け継がれる天下取りの野望。第30回放送「新たなる覇者」振り返り (11/16ページ)
「やっぱりこの難局を幼児では乗り切れない!織田家の後継者は信雄様をおいて有り得ません!(意訳)」
……何のことはない、要するに「三法師を信雄&信孝が後見する」システムでは、どうしても信雄=秀吉に不都合なのです。
表向きは後見人としての地位を確保していても、信雄の能力不足はいかんともし難かったのでしょう。
(まったく信雄め、アホのくせにプライドばっか高いから、わしの思い通りにならんじゃないか!)
隔靴掻痒(足がかゆいから靴底を搔く≒もどかしい!)とはまさにこの事。信雄ごしに三法師を操るのは難しいから、やっぱり信雄をダイレクトに操ろうと言うのです。
というわけで、邪魔な柴田勝家&織田信孝を始末するため、秀吉はせっせと根回しを始めました。勝つためには、こういう地道な作業が欠かせません(そして秀吉は、こういう努力を惜しまない人でした)。
池田恒興・丹羽長秀・堀秀政は元より、劇中では名前だけ登場した前田利家や佐々成政(さっさ なりまさ)なんかもみんな調略しておきます。
もちろん家康にも相応の「根回し」をしておいたであろうお陰で「信雄の家督継承に対する祝辞」が届きました。
これはつまり秀吉のやり口を認める(少なくとも異議は唱えない)=勝家&信孝らには与しない意思表示と言えます。
もちろん、あくまで「織田家内部のことは存じません(=万が一、信孝らが勝利した場合はそちらに味方します)」という意味も含まれているのでしょうが。