「どうする家康」おんな城主お市の最期。茶々に受け継がれる天下取りの野望。第30回放送「新たなる覇者」振り返り (7/16ページ)
いつ、誰が眠ってたって?関東の雄・北条氏政の戦歴をとくと見よ!
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最期の敗北だけを見て、すべて愚かであったとするのはいかがなものか。北条氏政肖像(画像:Wikipedia)
……甲斐の若御子にて数月の間北條氏直と御対陣有しとき。氏直より一族美濃守氏規して和議の事こひ申により。上州を北條が領とし。甲信二国は 当家の御分国とせられ。且督姫のかたもて氏直に降嫁あらんよし……
※『東照宮御実紀附録』巻四「家康與北條氏盟約」
さて。偉大なカリスマを喪ったことで織田家の屋台骨が揺らぎかけると、織田領の辺境地域では少なからず混乱が勃発しました。その一つが武田家亡き後の甲斐・信濃・上野。現代の山梨・長野・群馬に当たります。
突如生じたこの空白地帯をいかに切り取るかが、今後の明暗を分けると確信した家康は、互いに同地を狙う北条氏政(演:駿河太郎)と対峙しました。
結果は概ね劇中の通り。北条から「上野を貰えれば甲斐・信濃からは手を引く。また、ご息女を嫁にお迎えしたい」との条件が提示されます。
娘一人で国一つなら、悪くない交換レート。というわけで家康はこれを快諾しました。