「どうする家康」どうした数正?出奔したその胸中は……第33回放送「裏切り者」振り返り (1/7ページ)
戦の発端を作っておきながら、勝手に和睦してしまった織田信雄(浜野謙太)。
徳川に臣従しておきながら、信州上田の地に叛旗を翻した真田昌幸(佐藤浩市)。
そしてどこまでも一緒だと誓いながら、あっさり寝返った石川数正(松重豊)。
今回は三人の「裏切り者」によってストーリーが彩られていましたね。
羽柴秀吉(ムロツヨシ)はまさかの関白就任、豊臣の姓まで賜わって、もはや天下統一も直前に迫ってきました。
果たして我らが神の君・徳川家康(松本潤)は、秀吉に膝を屈するしかないのか……それでは今週もNHK大河ドラマ「どうする家康」振り返っていきましょう!
一、人質に出された於義伊(於義丸)人質に出された於義伊。後に秀康と改名し、羽柴⇒結城⇒松平とたらい回しにされる(画像:Wikipedia)
……秀吉今は従三位の大納言にのぼり。武威ますます肩をならぶる者なし。浜松へ使を進らせて。信雄既に和平に及ぶうへは。秀吉 徳川殿に於てもとより怨をさしはさむ事なし。速に和平して永く好みを結ぶべければ。 君にも御上洛あらまほしき旨申入しかど。聞召入られたる御かへり言もなかりしかば。秀吉深く心をなやまし。又信雄につきて申こされしは。秀吉よはひはや知命にいたるといへども。