我々が現実にある最大の脅威に対応できない10の理由 (10/15ページ)

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photo by Pixabay・8. 人は自分の日常を守ろうとする。例えそれがひどいものでも
 ひどい日常だが、いったんそれに慣れてしまうと、人はそれを好むようになる。却って変わることが怖くなる。

 エール大学のふたりの社会心理学者が、なぜ、人はそこまでひどい日常を守ろうとするのか、ということを説明している。たとえそれが効果がなくても、自分が傷つくことになっても、そうしてしまうのだという。

 これは、システム正当化理論という。

 ジョン・ジョスト氏とマーザリン・バナジ氏によると、私たちは変化に抗うようになっているのだという。

 今の状況がどれほどひどいものであっても、たいていの人にとって、それを変えるより、受け入れるよう自分自身やまわりに言い聞かせるほうが簡単だと言うのだ。

 みんな、現状を守るのに必死の手段に訴える。それは社会の調和を保ち、自尊心を高めるためだ。

 私たちのほとんどは、支配的な社会政治的規範を永続させるのに、さまざまな役割を担っているため、誰もがお互いにそれを正当化したいという気持ちが多少なりともあるのだ。

 そうすることで気分が良くなる。

 この考えは、たくさんの研究に影響を与えた。ジョスト氏は2020年にハーバード大学出版から、このことに関する著作を出版した。

 また、「カンターの法則」というのもある。

 本質的に、すべてのことは途中で失敗するように見えるのだ。それは人が野心的な目標を諦め、機能不全に陥った古い規範に戻る可能性がもっとも高いときだ。
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