我々が現実にある最大の脅威に対応できない10の理由 (7/15ページ)
立てた計画が必ずその通りになると、絶対的に信じているのです」カーネマンはインタビューで語っている。
西洋社会は、直観と即決を美化してきた。それが、企業を倒産に導き、国を戦争へと突入させるという、悲惨な結果をもたらしてきた。なぜ、そんなことを続けるのかと疑問に思うかもしれない。
ここに、生き残りバイアスと呼ばれる間違いが関係している。
過去20年にわたり、企業メディアや経済雑誌は、衝動や思いつきで自分の帝国を築き上げた億万長者やインフルエンサーの成功を検証する記事をこれでもかと際限なく垂れ流してきた。
彼らは自分の直感で考えることはいいことなのだという幻想をつくりあげ、失敗しても見ないふりをして、成功に向かうためのほかの知的作業をすべて無視する。
そして、めでたく直感に基づいた社会ができあがったというわけだ。これが失敗のもとだ。
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photo by Pixabay・6. 人は集団的トラウマを忘れたがる
社会は、災害や緊急事態から重要な教訓を思い出し、そこから学ぼうとするものだと思いたいところだが、残念ながら、いつもそうなるとは限らない。
社会は、ついこの間の過去をあえて忘れることがよくある。社会心理学者は、これを集団健忘症と呼んでいる。