我々が現実にある最大の脅威に対応できない10の理由 (8/15ページ)
クレイグ・ステーヴン氏は、集団健忘症を「可能性の高い新たな壊滅的脅威を認識し、数年の間はそれに対応し、前に進むための社会の傾向」だと説明している。
つまり、脅威に対処せず、効果的な計画や戦略をたてることなく、次に備えることもないということだ。
人々は脅威について話をするのに飽き飽きしているのだ。
さらに悪いことに、社会を引っ張るエリートたちが、プロパガンダを通じてこの集団的健忘症を助長することがよくある。それが彼らにとって役に立つからだ。
アレッサンドラ・タネシーニ氏は「地域社会は、できれば忘れたいほど辛い過去の記憶を呼び起こす物を破壊することによって、歴史のトラウマ的出来事に対処することがよくある」と書いている。
支配的なエリートたちが、そうした記憶を捨て去るよう人々に奨め、彼らが犯した間違いを忘れさせ、反対意見を封じ込める。
記憶を無視する行為は、自己欺瞞のひとつの形態、あるいはうぬぼれの希望的観測として機能する。
こうした作為は、進行中の脅威からわが身を守るために誰もが必要とするまさにツールとなることもある。
脅威を安全や安心につなげることを学ぶよりも、ただひたすら恐怖と結びつける。人の上に立つ者がそういうやり方をするのだ。