『べらぼう』蔦重の“初恋の師匠”で最長の相棒!北尾重政の影の功労者ぶりを史実とドラマから探る (4/9ページ)
また、書道にも通じ有名書家などに混じって、幟の文字や書などの作品も残したそうです。
史実では、重政の方が蔦重より11歳年上です。年齢差があるにも関わらず朋友としてほかの誰よりも長い信頼を結ぶ関係となったのは興味深いところ。本屋という商売の楽しさと大変さは誰よりも知っているので、蔦重の苦労も理解でき発想力や企画力に共感したのかと思います。
つまり、重政の本屋育ちゆえの出版センスが、若き駆け出し本屋蔦重と出会ったことで、面白い化学反応が生じ『江戸の浮世絵文化』が育っていった……といっても過言ではないでしょう。
蔦重が瀬川に贈った豪華錦絵本『青楼美人合姿鏡』安永5(1776)年、重政は蔦重のオーダーで、葛飾北斎の師匠・勝川春章(前野朋哉)と組み、色彩豊かな豪華錦絵本・大型本三冊セット『青楼美人合姿鏡』を作りました。「べらぼう」では、身請けされていく瀬川(小芝風花)に蔦重が餞別として贈ったシーンは、いまだに記憶に残っているという人は多いでしょう。