『べらぼう』蔦重の“初恋の師匠”で最長の相棒!北尾重政の影の功労者ぶりを史実とドラマから探る (6/9ページ)
青楼美人合姿鏡 北尾重政・勝川春章筆(文化遺産オンライン)https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/556070
指導力だけでなく面倒見がよく付き合いもいい性格二人の関係が誰よりも長く深く続いたのは、重政の「面倒見のいい性格」も大いに関係しています。
史実でも、重政は優れた指導力があり、面倒見がよく、数多くの弟子を育てています。特に、北尾政演、北尾政美、窪俊満の3名は北尾重政の指導のもと独自の路線を見出して、個性豊かな作品を世に送り出しました。
「べらぼう」の中でも、弟子(北尾政演とか)の不義理を詫びに一緒に蔦重のもとに訪れ「すまねえなあ」と頭を下げてましたね。また、常に物事を俯瞰して観察し、適切なアドバイスをする面も。
新しい仕事を始めるときは重政に相談する蔦重が、女郎の錦絵を出す際に、お金を出す吉原の妓楼主たちに「歌麿は無名だからだめ」といわれて北尾政演に依頼しようとした時のこと。
重政が「俺は“歌”にやって欲しかったな」と言いました。「駆け出し絵師の作品を見ると、将来彼らが落ちつく画風は読める。けれど、『歌』はからきし読めない」と言ってたのが、さすが先見の明があるなと思いました。