朝ドラ『風、薫る』フユの夫・永田康介(じろう)への看護訪問は重要な伏線?日本初「看病婦」は戊辰戦争で誕生した (3/11ページ)
「お金がなくて仕方なく、恥を忍んでこの仕事(看病婦)をやっている」と苦しげな表情で告白。息子は奉公に出し、家には怪我で動けない夫がいるといいます。
フユは「恥を忍んで」などという表現が全く当てはまらない素晴らしい技術を持つ職業婦人。
それなのに、本人に卑屈な思いをさせる明治時代の「看病婦」「看護婦」に対する差別や見下しに対し、改めて怒りを覚える場面でした(ドラマの中だけではなく現実でしたから)
態度はぞんざいながら、手術中の目配りや、以前病室で患者の丸山忠蔵(若林時英)が、“病院食が薄く塩を欲しがっていること”を覚えているなど、本当はしっかり周囲を観察している人だということが分かりました。
実は、フユも看護婦にとって一番大切な『observe=観察する』スキルを持っている人ではないでしょうか。
けれど、看病婦の仕事が終われば家事や夫の看病があり、疲弊しています。新人看護婦にスキルを教える余裕などなかったでしょう。
「そんなにトレインドナースとやらが素晴らしいなら、うちの人の看護でもして欲しいもんだわ」は、嫌がらせではなくフユの本音です。
「わかりました」と、大家直美(上坂樹里)は承諾しりんと共に、フユの自宅を訪問して夫の看護をすることにしました。
これ、将来の直美につながる伏線だと思います。