朝ドラ『風、薫る』フユの夫・永田康介(じろう)への看護訪問は重要な伏線?日本初「看病婦」は戊辰戦争で誕生した (5/11ページ)

Japaaan

何かお役に立てないかと困ったりんが「じゃあ、洗髪は?」と提案すると「いやぁ、それは………助かる。

直美が「じゃあ、お布団を干して枕も洗いましょう!」と提案すると「いやぁ、それは………助かる。

この3人のやりとり、間合いが素晴らしい。さすがは“凄腕コント師”と名高いじろうさん。(ちなみにじろうさん、俳優としても有名ですが、NHKの朝ドラは「まれ」「虎に翼」にも出演しています)

この康介のキャラから想像するに「看病婦なんか」というセリフも、フユ自身を見下しているのではなく、「世間で見下されている看病婦なんかをやらせて申し訳ない」「そんな自分も情けない」という気持ちからなのかもしれません。

康介は洗髪や布団干しをして欲しくても、朝早く出勤し帰ってきてからは家事もこなしている妻に、遠慮して頼めなかったのだと思います。

思い出されるのは、乳がん手術で入院していた和泉千佳子侯爵婦人(仲間由紀恵)がりんに自分の心に秘めていた恐怖や悲しみなどをさらけ出し「よかったわ、あなたが赤の他人で。あなたが看護婦で」と感謝を述べたときのこと。

家族だと遠慮して頼めないことも、仕事として接するプロなら胸の内を素直にいえるものです。こういう言葉を引き出すのも、患者の精神的なケアも行うトレインド・ナースの役目なのでしょう。

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