捜査の仕方をも変えた歴史的殺人事件10+1選 (4/14ページ)

Kotaku

そこでグロスはその家で召使いとして働いていたふたりを呼び出し質問をしてみました。するとどうでしょう、ふたりは夜の間中その男性を放ったらかしにして外出していたことを白状します。

ふたりが帰った時には老人は既に息を引き取っていたのを知りつつも、サボっていたことがバレるのを恐れ、自殺に見せかけて首を吊らせたのでした。しかもその行為が、彼らを殺人犯に仕立て上げてしまいかねない事も、理解していなかったのです。

その後グロスは、法科大の近くに犯罪科学を教える学校を設立し、そこで犯行現場の写真記録技術や現場の保存を一般化するようにしたのです。


7:ベルティヨン方式の失敗から学ぶ

指紋なんかアテになるか!


グロスだけでなく、このアルフォンス・ベルティヨンもまた犯行現場において、科学捜査を導入した人物であり、もしかすると1800年代、その道で一番有名な捜査官が彼かもしれません。

写真撮影による現場の記録を主張した彼でしたが、同時に犯行現場を升目状に記録して、別の場所でも家具の配置などが再現できるようなグリッド・システムを考案したのが彼でした。

また彼は、犯罪者の身体のあちこちを計測する「ベルティヨン方式」をも考案。しかしこれがあまりにも計測箇所が多く、かつ複雑過ぎたようで、他人に教えるのも難しいだけでなく、計測する人によっても数値が変化してしまう厄介なもの。腕の長さも耳の幅も、測られた人間は年齢を重ねるごとに数字が変わってしまうのです。

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