マルチタスク、薄暗い照明、長い運転時間など。科学的に裏付けられた人間の知性を損なう10の事 (7/9ページ)
・3. 肥満

References:newscientis
余分な脂肪は、脳を含めた内臓に悪影響を与える。17名の肥満女性の脳を調査した結果、彼女たちの脳は平均体重の女性よりも糖を速く代謝していることが明らかになった。
また肥満女性には、痩身手術を受ける前後に認知テストを受けてもらった。すると痩身手術後のテスト結果は驚くほど改善された。特に計画や整理などに関連する実行機能において大きな効果があった。
肥満している人の脳は糖の処理法が異なっている。その処理法の違いが脳に構造的ダメージを与え、それが認知機能に悪影響を与えていると考えられている。
また別の成人500名を対象とした研究では、過体重の人は白質が平均よりも少ないことが判明している。
白質は脳のさまざまな領域をつなぎ、領域間のコミュニケーションを実現する。加齢とともに自然に減少するものであるが、過体重だと特にそれが早い。
50代の過体重の人が持つ白質の量は、痩せている60代の人と同レベルだ。面白いことに、過体重の人と平均体重の人の白質量の違いは、中年以降にならないと現れない。この年齢に到達すると、白質が一層脆弱になることが原因だと考えられている。