品川区荏原で行われた「5・24城南空襲を語り継ぐ会」に参加してきた (7/7ページ)
従って我々は、「城南大空襲」を通して、現・品川区の当該地域に住んでいる/いない、品川区を知っている/知らないを問わず、今ある「我々」のアイデンティティを「確かめる」ことが可能になるのだ。それはもちろん、その他の過去における、規模や知名度の大小を問わない「歴史的出来事」であっても、同様である。自分の足元に、全く痕跡はないものの、空襲で焼け落ちた家、多くの人々、そして全ての人が有していた個人的な思い出の数々が「確かに存在していた」ことを、皮膚感覚をもって「知る」「感じる」ことこそが、結果として、犠牲になった人々の魂を慰める。そして自分自身の立ち位置を明らかにすることにもなるのである。
■参考文献
■『東京大空襲・戦災誌』編集委員会(編)『都民の空襲体験記録集 東京大空襲・戦災誌 第2巻』1973年 財団法人東京空襲を記録する会
■栗木安延「疎開と戦災」品川区(編)『品川区史 通史編 下巻』1974年 品川区 (733−765頁)
■石川光陽(文・写真)森田写真事務所(編)『グラフィック・レポート 東京大空襲の全記録』1992年 岩波書店
■岩城完之「品川区はどんな街だったか 品川区の近代100年」岩城完之・飯沼惠(編)『巨大都市東京の地域と住民生活の実態分析シリーズ 1:品川区 城南工業地帯の衰退と地域社会の変容 –激変し
■「品川区・30年の軌跡』2000年 こうち書房 (13−23頁)
■東京大空襲展図録編集委員(編)『図録 「東京大空襲展」』2005年 東京大空襲六十年の会(刊)
■全国学童疎開学童連絡協議会(編)・小島義一(絵)『うちへ帰りたい! −絵で見る学童疎開』2007年 全国学童疎開学童連絡協議会
■大濱徹也『アーカイブズへの眼 −記録の管理と保存の哲学』2007年 刀水書房
■東京都歴史教育者協議会(編)『新版 東京の戦争と歴史を歩く』2008年 平和文化
■川上允『品川の記録 戦前・戦中・戦後 −語り継ぐもの』2008年 本の泉社
■「品川区における戦災の状況(東京都)」『総務省』2008年 http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/daijinkanbou/sensai/situation/state/kanto_13.html
■山辺昌彦「空襲と戦禍」品川区(編)『品川区史2014 歴史と未来をつなぐまち しながわ』2014年 品川区 (46−49頁)
■寺門雄一「戦災と地域」品川区(編)『品川区史2014 歴史と未来をつなぐまち しながわ』2014年 品川区 (346−349頁)