「天皇陛下のお言葉」国民と家族を愛した真心に触れる (2/10ページ)

日刊大衆

ひめゆりの塔を訪れた陛下が、過激派から火炎瓶を投げつけられるという衝撃的な事件が起きたが、陛下はその夜、「払われた多くの犠牲は、一時の行為や言葉によってあがなえるものではなく、人々が長い年月をかけてこれを記憶し、一人一人、深い内省の中にあって、この地に心を寄せ続けていくこと以外には考えられません」という談話を出していた。前出の久能氏が話す。

「天皇陛下は、これまで11回も沖縄へおいでになりました。陛下の心の込もった慰霊のお姿を見ていますと、このお言葉は一時的ものではなかったことが、よく分かります。あれから、お言葉通り、深い内省のお気持ちを実行してこられた陛下の強い意志を象徴するものだったと思います」

■“皇室の慣例”をいくつも覆して

 在位中、被災地では床に膝をつき、目線の高さを被災者に合わせ、常に国民に寄り添う姿勢を見せてきた陛下。そのお気持ちをよく表しているのが、1989年の即位後に臨んだ朝見の儀での次のお言葉だ。「皆さんとともに日本国憲法を守り、これに従って責務を果たすことを誓い、国運の一層の進展と世界の平和、人類福祉の増進を切に希望してやみません」

 このお言葉を聞いた久能氏は、まず「時代が変わった」と感じたという。それを如実に表すのが、「皆さんとともに……」というくだりである。「儀式の席で、皆さんという言葉を使われたことに、これから、より国民に近い皇室になるという変化を感じました」(久能氏)

 それから平成31年の今年まで、国民を愛する陛下の真心は、ご家族へも向けられている。天皇、皇后両陛下ご結婚50年に際しての記者会見で天皇陛下は、こう述べられている。「結婚によって開かれた窓から私は多くのものを吸収し、今日の自分を作っていったことを感じます」

 このお言葉について久能氏は、こう解説する。「民間から迎えられた皇后さまによって一般の社会を知るきっかけとなったことから、深い感謝の気持ちが胸に込み上げて、このようなお言葉になったのだと思います」

 こうして、皇后さまによって“開かれた窓”から国民全員に語りかけてこられた天皇陛下。

「「天皇陛下のお言葉」国民と家族を愛した真心に触れる」のページです。デイリーニュースオンラインは、ドナルド・トランプ天皇夫婦喧嘩ワールドカップ田中角栄社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る