「川沿いでカップルが等間隔で座りがち現象」の謎解明。 イチャイチャに必要な距離とは? (5/8ページ)
小林先生 もちろん個人差はありますが、そのくらいの距離があると相当高い密着度になります。
――こうして得られたデータは、私たちの生活にどのような影響を与えますか?
小林先生 公共の場での空間作りに用いることができると考えています。
例えば、公園のベンチを配置する際に、カップルが着座しやすい、リラックスして時間が過ごしやすいように5~6メートル離して配置するなどです。
また、飲食店にも用いることができます。席に着いたカップルがストレスを感じないような座席の配置にしたり、他の客よりも5~6メートル離れた席に案内したりなどですね。
距離が取れない場合も、間に樹木を置く、照明の明るさを下げるといった工夫につながります。
――心地よいと思える空間作りに生かせるわけですね。
予想外の結果が出るのが面白い――この実験で面白かった点を教えてください。
小林先生 全体的な傾向は予想と一致していたのですが、恋愛に対するスタンスや羞恥心などは個人差があり、まれに予想していなかったデータが出てくるので、そんなときは面白いと感じます。
例えば、ほとんどの女性は「近くに人がいると密着したくない」と言いますが、反対に「近くに人がいるほうが密着したくなる」という人が、10人に1人くらいの割合でいました。
――そうした人は、その場の雰囲気や流れに乗りやすい性格なのかもしれませんね。
小林先生 他にも、目視での調査でカップルを装ってもらっていた学生が、いつの間にか本当のカップルになっていたこともあります。
毎日ずっとカップルを見ながら、自分たちもカップルのふりを続けていくうちに、自然とそうなってしまったのでしょう。