「川沿いでカップルが等間隔で座りがち現象」の謎解明。 イチャイチャに必要な距離とは? (4/8ページ)

学生の窓口

――たしかに、どんな面白いことが起こっても、誰にも気付かれなければそこでおしまいですよね。

小林先生 恋愛も同じで、公共の場で行われたほうが、閉鎖された空間で行われるよりも健全だと思いますし、特に高校生など若い世代にとっては、安全面からもそのほうがいいのではと考えました。

ヨーロッパの町には、お金を使わずともカップルでのんびりと時間を過ごせるような公共の場所が多くありますが、日本にもそうしたスポットがもっとあればと思ったのです。

そこで、「公共の場所でカップルが密着しやすい環境」を研究することにしました。

研究当初は、恋愛を進展させるようなスポットにするには、密着したくなる明るさや景色、また座る場所の傾斜など、建築や環境の条件が重要だと思っていました。

しかし、研究を進める中で、建築的な条件よりも、周囲の人との距離や関係がより影響しているのではないかと気付いたので、その観点から実験を行うことにしたのです。

――それが「傾斜面に着座するカップルに求められる他者との距離」の実験なのですね。

小林先生 そうですね。実験では、まず目視で観察を行いました。すると、密着度や滞在時間には、他者との距離など周りの人の状況が最も影響していることがわかりました。

また、立っているよりも、座っている状態のほうが密着している人が多いことや、傾斜も10度くらいだと密着しやすいといったことがわかりましたね。

その後、実際のカップルに協力してもらい、状況別にどこまで密着できるかを調べました。

――実験結果では、5メートル以上の距離があれば、滞在時間が長くなったり、密着度が高くなったりするとまとめられていますが、5メートルあれば抱き合うなど遠慮なくイチャイチャできるものなのですね。

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