「川沿いでカップルが等間隔で座りがち現象」の謎解明。 イチャイチャに必要な距離とは? (6/8ページ)
――ずっとデートスポットにいると、そういう雰囲気になってしまうのかもしれませんね。反対に、難しい点、つらいと思った点は何でしたか?
小林先生 これはどの実験・研究にもいえることなのですが、研究対象となった人たちのプライバシーは守らないといけません。
しかし、今回は「密着度の研究」なので、ある程度の情報を取得しないと意味がありませんから、プライバシーを守りつつ調査を行う線引きが難しかったですね。なので、観察する距離など、調査方法については慎重に決めていきました。
それでも実験内容を見た論文の査読者に「プライバシーを踏み越えて調査しているのでは?」と懸念を抱かれたこともあるので、読者にそう思われないような記述にしないといけないのは難しかったですね。
今後は学生の興味・関心に沿った研究を手掛けたい――先生は「傾斜面に着座するカップルに求められる他者との距離」の後も、さまざまな恋愛に関する研究を行っていらっしゃいますね。
小林先生 この実験は「すでにカップルになっている人たち」が対象だったので、今度はカップルになる前の人たちを対象にした研究をしたいと思いました。
しかし、調査対象が容易に見つからなかったことや、プライバシーにかなり踏み込んでしまうので断念しました。
それで次に「ナンパの研究」をすることになり、女の人に声を掛けやすい環境を調査するべく、男子学生をいろんな場所へ連れて行って、女の人に声をかけてもらいました。
――それは面白そうですね。結果はどうだったのですか?
小林先生 知らない女の人に声をかけるのがつらかったようで、途中で実験に参加している学生が「もうできません」と……(笑)。