日本の漫画、アニメ、特撮を歴史学の観点でひもとく! 創価大学・森下達博士の研究 (3/8ページ)

学生の窓口

現代史学では主として政治文書が研究対象になりますが、現代という時代を考えるに当たっては、政治文書だけでは回らないところがあるのです。

私も、政治を研究したいわけではありませんでしたし、二十世紀学専修でなら自分の興味があるものが扱えると思い、この道に進むことにしました。

――その興味の対象が日本のポピュラー・カルチャーだったのですか。

森下先生 父親がマンガ好きで、家には手塚治虫、石ノ森章太郎などのマンガがそろっていました。家庭環境が影響したのでしょう。

――歴史学の研究対象で、マンガなどのポピュラー・カルチャーを選ぶのは異色ではないでしょうか?

森下先生 二十世紀学専修というところは、京都大学の歴史学の流れをくんでいるのですが、扱う対象は自由だったんです。現代を知るには、メディアのことも視野に入れなければならないということで、映画やマンガなど、どんなものでも好きに研究対象にしてよかったものですから、学生に大変人気がありました※。

――それはなんだか京大らしいですね。京都大学の研究者には、面白いと思うことを自由に研究するという人が多いような気がします。

森下先生 そうして二十世紀学専修で自分の興味のあるものを対象に研究を進めることになったのです。ですから、きっかけはあくまでも偶発的なものですね。ただ、京都大学の歴史研究の作法はしっかりと叩き込まれました。「原典に当たれ」ということです。これはとても大事な点で、私もこの「原典に当たれ」という作法を守って研究を行っているつもりです。

※京都大学大学院文学研究科・文学部に設立された「二十世紀学専修」ですが、残念ながら現在はありません。

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