日本の漫画、アニメ、特撮を歴史学の観点でひもとく! 創価大学・森下達博士の研究 (1/8ページ)

現在「マンガ」「アニメ」「特撮」といった、日本のポピュラー・カルチャーは世界中で愛好されています。しかし、これらは昔から現在のように人気を博していたわけではありません。その成立過程や評価の変遷は研究対象になりえます。
今回は、日本独自のポピュラー・カルチャーをテーマとする創価大学 文学部の森下達博士の研究をご紹介します。
日本のポピュラー・カルチャーについての研究森下先生は、日本のポピュラー・カルチャーについての気鋭の研究者です。
森下先生の博士論文は「『特撮映画』・『SF(日本SF)』ジャンルの成立と『核』の想像力 ―戦後日本におけるポピュラー・カルチャー領域の形成をめぐって―」というもので、「特撮」「SF」「ゴジラ」など、日本を代表するポピュラー・カルチャーがどのように生まれ、評価され、どのような関連性を持つのかといった点を論じています。
また「ゴジラはいかにして倒されたか 映画『ゴジラ』(1954年)におけるスペクタクルと物語」という論文では、最初のモノクロ映画『ゴジラ』でどのようにゴジラが倒されたのかをカット(シーン、シークエンス)を取り上げながら、周到に練られた物語性がそこに潜んでいることを指摘しています。
『ゴジラ』第1作のような、論じる人が世界中にいる有名作品では、批評のための新しい視点を探すのは難しいものです。
この論文は森下先生の洞察力の深さを示しているといえるでしょう。このように森下先生の研究は日本のポピュラー・カルチャーを対象にした興味深いもので、世界中の人が日本の「マンガ」「アニメ」「特撮」などに注目している現在だからこそ一層必要とされるものだといえます。