現代なら炎上必至!日本各地のお国柄をまとめた「六十六州人国記」が毒舌すぎる【東北&関東甲信越編】 (10/11ページ)
ずいぶんと荒んだ世紀末的な情景が目に浮かぶようですが、本当にそんな暴君ばかりが統治し、民衆は叛乱を起こしていたのでしょうか。
剛勇さについては評価され、然るべきカリスマが現れれば、上手く統治できるかも知れない……とするあたりに、作者なりのフォローを感じます。
長野県(信濃国)信濃人の武士道精神(武士の風)は天下一である。百姓家町人も義理堅く勇敢で、百人いれば九十人は律儀である。
冗談でも泣き言を口にはせず、臆病者は誰からも相手にされなくなるほどで、誰もが知恵と才能にあふれている。
しかし、いかんせんド田舎なため、頑固で偏屈なこともある。
一体どんなおもてなしを受けたらここまで書けるのか?というくらい褒めちぎっています。
最後の一言も明らかにバランスをとっておこう感があふれ、本当の作者が信州人なのではないか?という説にも一理あるように思えます。
しかし、せっかく「信濃が天下一」というなら、なぜ天下一になれたのであろうか、その秘訣を分析するような記述も欲しかったところです。