日本橋、遊郭、長屋…浮世絵で見る、江戸時代を生きる人々のタイムスケジュールはどうなっていた?【最終回】 (2/11ページ)
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江戸時代
当時は武士など日本刀を持つ人間と、何も武器を持たない普通の町人が、同じ町中を行き交っていたのですから、冷静に考えてみると恐ろしいことではありませんか。
上掲の浮世絵に描かれた「白井権八」は、鳥取藩の武士“平井権八”という人物の話を元に描かれたものです。
訳あって鳥取から江戸へと逃亡してきた平井権八は、やがて評判の高い“遊女小紫”と昵懇となり来世をも誓い合う仲となりました。しかし身請けどころか吉原に通うお金にすら困り、ついには金品を盗み取るために“辻斬り”をして130人を斬り殺してしまいました。
最後には平井権八は鈴ヶ森刑場で処刑され、遊女小紫は権八の墓前で自害しました。この話が話題となり歌舞伎や浄瑠璃で“白井権八”として多く上演されたのです。
このような“辻斬り”の横行を防止するために、大名や旗本たちによって“武家地警備”として辻番所が設けられ“辻番”が武家地を巡回するようになりました。