日本橋、遊郭、長屋…浮世絵で見る、江戸時代を生きる人々のタイムスケジュールはどうなっていた?【最終回】 (10/11ページ)
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江戸時代
上掲の浮世絵は「百物語」の様子を描いています。「百物語」とは新月の夜の暗闇の中で、数人のグループで一人ずつ怪談話(因縁話や不思議な話でも可)をしていきます。100話目の怪談話が終わると、ついに本物の物の怪が現れるというものです。
これが江戸時代に大流行しましたが、「百物語」はあくまでも怖い話聞きたさの“遊び”であり、本当に物の怪が現れると困るので、99話で話をやめて朝を待つというものや、武士の“度胸試し”や“肝試し”として本当の「百物語」を行ったということもあったようです。
江戸時代の人々は歌舞伎や浄瑠璃・講談・書物や浮世絵などで、いくつもの怪談話に接する機会がありました。
また爆発的な江戸の人口増加は、地方から江戸への出稼ぎによるものでした。それらの人々がそれぞれの出身地に伝承される“不思議な話や妖怪の存在”などを話すことにより、江戸にその類の話が情報として蓄えられることになりました。
江戸は経済や文化の爛熟そして仏教の浸透により、人々は今までにないほど「幽霊」や「妖怪」・「地獄」や「鬼」を身近なものとして意識することになったのです。
