日本橋、遊郭、長屋…浮世絵で見る、江戸時代を生きる人々のタイムスケジュールはどうなっていた?【最終回】 (9/11ページ)

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江戸時代の時刻を知れば江戸がもっと楽しくなる(上)

午前1時頃から午前3時頃までは「丑の刻」になります。この干支での時刻表記を約30分ごとに区切って“丑一つ”“丑二つ”“丑三つ”“丑四つ”といいました。これは他の刻でも同じです。

そして“丑三つ”時とは「丑の刻」の始まる時刻、午前1時頃から30分ごとに区切った3番目の時刻で“午前2時頃から午前2時半ごろ”です。

現代ならばいざ知らず、江戸時代のこの時間帯は真っ暗な闇夜のうえに人通りもなく、物音などしようものなら驚いて飛び上がりそうな怖さがあったでしょう。

この不気味な雰囲気がこの世とは別の世界、つまり「あの世」もしくは「死」を連想させるものであり、「あの世」の入り口が開き魔物や幽霊が現れると言われていました。

そしてまた“干支”は方角を表すものでもありました。

「子の刻」(午後11時から午前1時頃)を“北”とし、時計回りに方角が変化していきます。次は「丑の刻」(午前1時から午前3時頃)そして「寅の刻」(午前3時から午前5時頃)と進んでいき、次の「卯の刻」は“東”の方角を示します。

陰陽道ではこの「丑寅」の方角、つまり“北東”を【鬼門】という不吉な方角としています。また“丑の刻”と“寅の刻”の境である【午前3時】は鬼の出没する時間だと言われていました。

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