「鎌倉殿の13人」一幡の死と頼家の追放。そして……第32回放送「災いの種」振り返り (4/12ページ)
慈円。兄・九条兼実に負けず劣らず皮肉屋だったが、生前の頼朝とは大の仲良しだった。似た者同士?(イメージ)
その傍らには初登場の慈円(演:山寺 宏一)が控えています。今後、彼の見た「夢」が朝廷の意向に大きく影響するのかも知れません。
夢の話を総合すると「次の鎌倉殿はかつて壇ノ浦で失われた宝剣(三種の神器の一つ)の代わりだから大切にせよ」とのこと。
ならば、千幡の元服に際してよい名を授けてやろう……ということで、「頼朝の息子だから、ナニ朝がよかろうか」と後鳥羽上皇。
板の接合面である実(さね。実矧-さねはぎ)からとって源実朝(さねとも)。朝廷と鎌倉をつないでくれる役割を期待してのことでした。
ちなみに、千幡改め実朝の命名については『愚管抄』に記録があります。
……千万御前元服セサセテ。実朝ト云名モ京ヨリ給ハリテ……
※慈円『愚管抄』より【意訳】千幡を元服させて、実朝という名前も京(=朝廷≒後鳥羽上皇)から賜って……
朝廷の意向は後鳥羽上皇の意向。果たして実が実矧工法からとったかまでは書いていないものの、実朝が上皇を父とも兄とも慕い、その期待に応えようと頑張ったのでした。
しかしそれが故に執権・北条義時と事あるごとに対立。朝廷に近づこうとする実朝と朝廷と距離をとりたい義時のせめぎ合いは生涯にわたって続きます。が、それはもう少し先の話し。