「鎌倉殿の13人」一幡の死と頼家の追放。そして……第32回放送「災いの種」振り返り (5/12ページ)
時を戻して、晴れて第3代の鎌倉殿に就任した源実朝。その傍らには、乳母として彼を育ててきた実衣(演:宮澤エマ。阿波局)のほくそ笑む姿が。
かつて曽我兄弟の襲撃事件でのぞかせた権力への野心が結実してご満悦の実衣。彼女が着ていたのは、何とも禍々しいワインレッド。彼女にとっては吉ながら、源氏にとっては凶となる平家の赤が、これからの展開を予感させますね。
後に実朝が暗殺されて権力基盤を失い、ならば次の鎌倉殿にと嫡男の阿野時元(あの ときもと)に一縷の望みを賭けて謀叛をそそのかす未来が目に浮かぶようです(※あくまでも予想です)。
強くて忠義に篤く、バカ…ず(場数)を踏んできた仁田忠常の最期義時「急ぎ館へ戻らねばならぬ。又にしてくれるか」
忠常「……かしこまりました」
頼家から時政暗殺を命じられ、主君への忠義と北条への情義の板挟みとなった仁田忠常。どちらも裏切れない彼が選んだのは自刃という最期でした。