「鎌倉殿の13人」一幡の死と頼家の追放。そして……第32回放送「災いの種」振り返り (7/12ページ)

Japaaan

また、仁田忠常ほどの豪傑であれば自刃に際しては頸動脈をバッサリ切って血を噴き出させ、その血が止めようとした北条泰時(演:坂口健太郎)の顔面にベッタリかかるくらいのインパクトが欲しいところ。

泰時と視聴者の心をどこまでもボコボコに痛めつけ、それでも理想を求め続ける姿こそ、視聴者の求めるカタルシスにつながるのではないでしょうか。

一幡とトウと善児

さて、そんな泰時は前回どうしても一幡を殺せず、善児(演:梶原善)とトウ(演:山本千尋)師弟に預けていました。

「あれは、生きていてはいけない命だ」

そう言い放つ義時に、善児はどうしても殺せないと命令を拒否します。

「(かつて第1回で殺した)千鶴丸と、何が違う」

「わしを、好いてくれている」

今まで人に好意を向けられたことのなかった善児に芽生えてしまった人間らしい感情。しかし千鶴丸(演:太田恵晴)はそんなに善児を嫌っていた様子もなかったはず……まぁ、その時はトウを拾って育てる経験もしていないし、親代わりになって初めて解るようになったのでしょう。

でも、義時にそんなことは関係ありません。善児が殺せないなら自分が……と進み出たところで、それを察したトウが一幡をかばう形で「トウと水遊びをいたしましょう」と連れ去ります。

一幡様、あっちの方に魚がいましたよ。トウが獲って差し上げましょうね。

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