「鎌倉殿の13人」一度戦となれば、一切容赦はしない。第36回放送「苦い盃」振り返り (1/11ページ)
京都で北条政範(演:中川翼)が急死、その真相が執権の座を狙う平賀朝雅(演:山中崇)による毒殺だと訴えた畠山重保(演:杉田雷麟)。
しかし保身を図る朝雅はりく(演:宮沢りえ。牧の方)に畠山一族を讒訴。同調した北条時政(演:坂東彌十郎)は源実朝(演:柿澤勇人)を騙し、畠山討伐の下文に花押を書かせてしまいました。
一方その頃、何としてでも戦を回避するべく畠山重忠(演:中川大志)と語り合う北条義時(演:小栗旬)。しかし。
重忠「鎌倉のためとは便利な言葉だが、本当にそうなのだろうか。本当に鎌倉のためを思うなら、あなたが戦う相手は」
義時「それ以上は」
重忠「あなたは、わかっている」
義時「それ以上は……」
北条(私情)と畠山(道義)の板挟みになって苦しむ義時が果たしてどちらをとったのか、それはお察し(史実)の通りです。
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第35回放送は「苦い盃」。サブタイトルの意味するところは意によらぬ結婚で酌み交わした源実朝の盃と、京都で毒殺された北条政範の盃、そして重忠との最後となる義時の盃だったのでしょう。
やはり「畠山重忠の乱」は避けられないのか……実に胸の苦しい展開が続きますが、今週も振り返っていこうと思います。