大河『べらぼう』殻をぶち破った恋川春町、史実では幕府をも皮肉りついに出頭命令…そして悲しき最期【後編】 (11/11ページ)

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もしくは、『鸚鵡返文武二道』で書きたいことを書き尽くしたと思ったのか。46歳という若さでその生涯を閉じたのでした。

その後、松平定信は、あまりの締め付けの厳しさに庶民同様にうんざりした11代将軍の徳川家斉によって失脚、家斉の贅沢や浪費を止めない水野忠成を老中首座に抜擢したせいで、幕府の財政はどんどん悪化していきます。

徳川家斉像(徳川記念財団蔵)

徳川家斉は、15歳で将軍職に就い3年後に正室を向けるものの、若い頃から大奥に入り浸り女遊びが激しかったことで知られています。側室や妾の数は40人以上、子どもの数はわかっているだけでも53人…という話も。さらに、オットセイを原料とした精力剤を愛飲し、「オットセイ将軍」「種馬公方」というあだ名も付いていたそうです。

贅沢三昧を好み、財政はどんどん傾いていく……

こんなキャラクターの将軍を、恋川春町が話題にしないわけはありません。この馬鹿げた幕府の顛末を、さぞかし皮肉が効いたストーリーで本にしたでしょう。

ドラマ「べらぼう」ではどのように描かれるのか。今後の展開が楽しみながらも、田沼の失脚による、松平の締め付けにより、蔦重はじめ江戸文化を担ってきた人々に困難がふりかかることを思うと、胸が痛むのですが、今後も見守っていきたいと思います。

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